――バキィィッ



私の最後に殴った音を最後にあたりはシーンとなった。


周りを見渡すともうすでに乱条組の下っ端たちは全滅していた。


全然気づかなかった……。



『あとはお前だけだ』



私は目の前に立つ乱条組の組長を睨む。



乱条組には副組長どころか若頭、お嬢、組長の右腕……などと呼ばれる人たちが一切いない。


そんなに自分だけが上に立っていたいのか……


仲間を見下しやがって……!!!!



「はっはっは!!余裕だねぇ??若頭さんよぉ!!」



『当たり前だ。お前なんかには負けない』