「言わないとキスするよ?」



そう言いながらじわじわと近づいてくる爽。


そして後ずさる私。



でもそれは長くは続かなくて……


トン


え?あ、やばい。壁まできちゃった。


どうしよう…… 


そんなことを考えている間にも爽は近づいてきてて…


気づいた頃には私の目の前にいました。


つまり今私は壁と爽に挟まれている状態。


これは……壁ドンってやつ……?



「ほらあきらめて言いなよ」



『わ、分かったから離れて!』



あ、分かったって言っちゃった…。



「いやだ。言ってくれたらいいよ」



どうしてもこれじゃなきゃダメなの……?


恥ずかしすぎて死ぬ。


でも言わないと避けてくれないのかぁ……


うぅ……しかたない。



『す、好き!』