『ありがとう』 私はいつも通り冷静になって言葉を返す。 大丈夫だよね?きっと。 これがいつもの私。たぶん……。 それから爽は私を家まで送ってくれた。 「希依ちゃん。またね。ゆっくり休むんだよ」 やっぱり爽は優しいな……。 周りをしっかり見てるもんね。 『うん。ありがとう。またね』 私は爽に背を向け家の玄関に向かって歩く。 最近なぜか私が家の中に入るまで見守ってるんだよね。 別にいいけどさ。