さっきまで風吹と言い合ってたのに。 「おい。風吹。おいてくぞ」 「うぁぁあ!!!待て待て!」 おぉ。ギリギリセーフってやつ? 風吹が乗った瞬間に走り始めたよ。 すげー。奇跡。 「あ、そういえば希依ちゃん怪我はない?」 『うん。大丈夫……あっ』 ふと見てみると自分の手を切っていることに気づいた。