てか、今さらだけどなんで自己紹介したんだろう。


私は関わる気ないんだけどな。


今すぐ屋上から立ち去りたい……けど


どうやら神龍のみなさんはそれを許してくれないみたい。


私には貫通しそうなぐらいに突き刺さる視線が…


自己紹介しろとね。


寝てた人もいつの間にか起きてるし。


しかたないな…するか。



『水沢希依』


よろしくはしない。したくない。


「希依ちゃん?かわいい名前だねっ!僕きーちゃんって呼ぼ〜っと!!」



今すぐにでも屋上から立ち去りたい私はこれ以上話題を出さないために頷いておいた



「ところで希依ちゃん。俺達が何者かは知ってるよね?」



はぁ。なんかどんどん話が長引いていく……


若干イライラしながらも頷く。



「俺が副総長、星と玲が幹部、そして陸斗が総長なんだ」



ふーん。やっぱりさっきの人が総長か。



『そーなんだ』



「えっ!?それだけっ!?」



え、逆にそれ以外に何か言うことありました?



「僕達が怖くないのっ?」



『うん』