高校2年になって、私の運命は決まった。
決められたっていっても過言ではない。
その日から始まった。
私が、自由でいられなくなるまでのカウントダウン。
でも逆に言えば、
私はその日から自由になった。
何にも縛られない。
いつでも本当の自分を出せる。
最初で最後の自由な時間。
どうせなら、後悔しないものにしたい。
前までがそうだったように、
私はきっとこの先も、誰かに縛られながら生きていくはずだ。
たぶん、この心臓が動きを止めるときまで。
私は自分で生きていけない。
だから今だけは、自由がいい。
誰にも、何にも縛られない生活を送りたい。
そう、願った。