(…何で追いかけてこないんだろ)


気が変わった?

私のこととかどうでもよかった?

それとも、わざとおよがせてる?


「…わっかんないなぁ~」

はーっと空をあおぐ。


今日はわかんないことばかりだ。


「あ、星キレイ…」


気づかなかったや。

いつから出てたんだろ。


「……」


もしかしたら、答えは案外近くにあったりしてね。

この星みたいに、太陽の光で見えなくなってるだけで、本当はずっとそこにあって…。


…ただ私が、見ようとしてないだけで…。


「…仲間、か」



『強味にもなるって、思います』


『見捨てたことはないんじゃないかな、一度も』



「……」


別に、彼らの考えを認めた訳じゃない。

今でも私には必要無いって思ってる。

私は、一人でも戦える。

一人でもやっていける。


そうだって、わかってる。



でも、思ってしまった。



いいなって。



羨ましいなって。



認めた訳じゃない。

…ただ、今は否定できなくなっただけ。