やばいやばい、これは!
てか私と同じ思考回路!?
(って、今はそんなの関係ない!)
私は部屋を見回した。
隠れられる場所はベッドのしたくらい。
隠れてもすぐ見つかる…。
窓しかないか。
うぅ…。
「しかたない」
私は扉の近くを離れて、走って窓に近づいた。
さっきより人は減ってる。
日も落ちてて薄暗い。
今ならいける、かも。
私は一旦ベッドに戻ってシーツをバットはいだ。
ついでに毛布を体に巻き付けるようにして羽織る。
あ、この毛布白くて気持ちい…。
「じゃなくて!」
「せーのでけるぞ」
ワワワワワワワ!!
私は急いでシーツをベッドの足にしっかり結んだ。
「あ!届かない!」
なんと、シーツの長さが足りず、大きい方の窓に届かなかったのだ。
ベッドを窓際に運ばないといけないが、そんな時間はない。
どうする…。
私はベッド近くの窓を見た。
小さいけど、抜けられない訳じゃない。
ここしかない!
私は窓を開けた。
「せーの!!」
バキバキ!!
扉が壊れた音がした。
それと同時に私は鞄を掴んだ。
「あ!?」
「なっ」
「うそ…」
「はあ!?」
「っ!!」
「え!?」
「ゲッ!」
七人の驚いた声を聞いた頃には、私はもう空中にいた。