「!?」


銀狼もいるの!?

あわわわわわ……。


「珍しく奥手だね。どうしたの?」

「別に、ただ――」


作戦変更。

このままここにいたらリンチだ。

それなら、窓から飛び降りた方が断然いい。

銀狼とその幹部を相手にするくらいなら!


「足の一本や二本、惜しくもなんともない」

「ん?なんか声しなかったか?」


ギャアアアアアアアアアアッッッ!!!

私のバカアアアアアアアアッッッ!!!


「起きたんじゃねーの?」

「見てきます」


コツコツコツと、近づいてきてるきてるうう!


や、やばい。

このままじゃ見つかる!



見つかる→拘束→ミンチ→死…。



隠れないと!

いや、逃げるか?

もう戦っちゃう!?


ああんもう!

落ち着け私いいい!!