とりあえず、近づいてみる。


「…さて、どうしよっか」


蹴り破る?


いやいや、それは流石に家主に失礼と言いますかね?

それに女の子っぽくないし、蹴り破るって…。

だいたい、これ内開きだから出来ない。


「……」


ヤバい。


蹴り破るしか思い浮かばない!!


どうした私!?

そんなにバカだったっけ!?

こんなときに…ああもう!!

女子力無さすぎ!


「違う、それは違くて…てか関係ないし!」


おおおお落ち着け私いいいいい!


どうやら私は、自分で思っていたよりも、この状況にかなり動揺しているらしい。