そう呟いた私を見て、満足そうに笑った。 ――――それから私は、またもや気を失ってしまった。 恐怖から解放され、あふれでた安心感が私をそうさせたのか。 ただ単に、体力が底をついたからか。 …よくわからない。 ……ただ、誰かが私を抱き寄せてくれた気がした。 とてもあたたかくて……。 優しさを感じて……。 私はそれがすごく――――嬉しかったんだ。