「じゃあ鞄取り入ってくるねぇ~」 そう言い残すと、パタパタ保健室を出ていった。 「今すぐじゃなくても、好きなときに帰って良いですからね。体調が良くなったら帰りなさい」 原因はストレスだと思いますが一応病院には行くようにねと言うと、先生は立ち上がった。 私に背を向けて、カーテンを閉めようとする。 「――あ、そうそう。そうだった」 カーテンを完全に締め切る前に、先生はこっちを振り返った。 「彼から伝言」