廊下を真っ直ぐ進もうとして、止まった。

…幹部の部屋って、一階には無さそうよね。

そしたら……。


階段をのぼった。

旧校舎は三階建てになっていた。


…三階の一番奥、とか?


直感でどんどん進む。


途中で何人かのヤンキーとすれちがった。

目があったけど、驚いた顔をされただけで殴りかかっては来なかった。


「…はぁ」


あった。


重そうな扉は、なんとなく冷たい雰囲気だった。


中から話し声が聞こえる。

ほとんどが笑い声だ。


「…フーッ…よし」


その扉を思いっきり蹴った。


扉が勢いよく開いた。