ポカン、てしてる。
そんな顔もかわいい。
美人はどんな顔してもかわいいもんだ。
羨ましい…。
「そ、そうですかね?」
「そうです」
私は強く頷いて見せる。
彼女は、そんな私を見て目を輝かせた。
ぱああああって。
「めっちゃいい子ですねリーダー!」
銀狼はニヤニヤ笑ってる。
コイツ、楽しんでやがる…。
「――クッフハハハッ」
ふきだしたのはアオイだった。
「ははっ、ちょ、面白すぎ…!」
「だな」
隣に座っていた赤髪君も肯定する。
…今のどこが面白かったんだろ?
私には笑いのポイントがイマイチよくわからなかった。
「警戒すんのがバカらしくなってくる」
そう言って、赤髪君は私を見た。
あ、目まで赤なんだ。
まぁ、カラコンなんだろうけど。
「そこ、座れば?」
向かいのソファーを指差す。
…初めて街で会ったときも思ったけど、普通にいい人そうなんだよね。
髪型のせいで不良ってなってたけど。
まぁ不良なんだろうけどさ。
それでも、不良にしては珍しい明るくて、優しそうな少年だ。