考えてる間に、いつの間にか音楽室の前まで来ていた。


「入れ」


私から!?


「……」

「蹴り開けてもいいぞ?」


そう言ってククッとわらった。

クソ、私の黒歴史を!

やっぱ嫌なやつだ!


「…もう蹴らないし」


扉に近づいて、開けた。


重そうだった扉は、すんなりと開いた。


それにちょっと安心しつつ、中へ一歩踏み出した。