「…ひよ、アイツしつこい。」







「生徒会の後輩なんだし仕方ないよ〜。さ、帰ろ。」









私は律の前を歩いて下駄箱に向かった。









「それでね…」








「そうなんだ。」









「なんか、今日の律おかしいよ?ゆっくり休んだ方がいいんじゃない?じゃあもう家だから行くね!」








「あ、うん。」








いつもは盛り上がって私の話を聞いてくれる律が、今日はなんだか上の空で。



なんだったんだろう。
体調悪かったのかな。









「ただいま〜。」









「おかえり、ひより。」








「雅にい、ただいま。」








私はこの家にお兄ちゃんの雅にいと二人で住んでる。


パパとママは単身赴任中。








「着替えてくるね。」








部屋に上がると、綺麗な夕日が窓から見えた。