「ひより今日もモテモテだね。」






「やだな、そんなんじゃないよ。」









「あんたの幼馴染みなんてあからさまに生徒会長に敵意むき出しじゃない。」







そういうのは小菜。








「んー、そうかな?一緒に帰れるか確認しただけじゃない?だけど、ずっと続けてたサッカーやめてなんで写真に切り替えたんだろう。」







「…あんたって、そんなに鈍かったのね。」







小菜の言ってる意味が分からずに首をかしげてると、頭をがしっと掴まれた。








「さーえーき。いい度胸だな、俺のHRで喋るなんて。」








「あ、やだなー、先生ってば。冗談じゃない。」







うちの先生は少し変わってるけど、生徒も打ち解けるのがすごく上手で慕われてる。








「…先生、恋ってどんなの?」








「ん?なんだ、佐伯。お前恋したことないのか。あんだけ近くにイケメンいるのになー。」







「?誰のこと?」








「ばーか。律に決まってんだろ。」








先生はそう言って私にデコピンをした。