家に帰りベッドに横になった。
香歩は俺と付き合っててほんとに幸せなのだろうか。
...もう俺と付き合ってても何一ついいことなんてない。
ただ危険が増すだけだ。
それならもう...
..........
次の日俺の目は腫れていた。
考え事をしていて寝付けなかったのだ。
「話があるんだ。今日の放課後会えないか?」
香歩にメールをした。
もう俺は決めたんだ。
香歩を守るために俺がしなくてはいけないこと。
時間というのはあっという間で気がつけば放課後になっていた。
「広瀬くん。話ってなに?」
香歩が俺のところに来ていた。
「あぁ、今日一緒に帰らないか?」
「........わかった。」
香歩のテンションが少し低いような気がする。
でも俺もそうだ。
こんな状況であげれるわけがない。
帰り道近くの公園によった。
公園の自動販売機でジュースを買い香歩に渡した。
「....ごめんな。最近会えなくて。」
「ううん。大丈夫だよ。」
こんなことを言うために公園に来たわけではない。
俺の目からは涙が出ていた。
「.........ご、ごめん、香歩。お、俺好きな人ができたんだ。だから別れてくれ。」
ついに言ってしまった。
香歩も目を大きく見開いていた。
家に帰っても俺はずっと泣いていた。
大切な人を自分から手放してしまった。
弱い自分が惨めだった。
こんな自分をずっと後悔していた。
別れたくなかった。苦しかった。
気がつけばあの女たちの思いどうりに動いてしまっていた。
俺は俺が大嫌いだ。
好きな人を傷つけて今さら会う資格なんてないけど香歩と再会したときほんとに嬉しかった。
....別れてからも香歩のことをずっと思っていた。
今でも香歩のことが好きなんだ。