〜真琴side〜
1年生の時に俺は香歩のことを知ったんだ。
俺の友達が香歩がかわいいとか付き合いたいとかそう言っていた。
でも俺は正直女子には興味がなかった。
だから友達から話されても適当に流していたんだ。
俺は告白されても全部断っていたためいつからか影でよくない噂を言われてたらしい。
でも俺は気にしなかった。
誰にどう思われたっていい。
俺は俺だから。
ある日電車に乗っていたら俺と同じ高校の女子が乗ってきた。
その女子は俺の向かい側に座った。
駅に止まれば止まるほど帰宅ラッシュなのかたくさんの人が乗ってきた。
サラリーマンの人や俺と同じ年齢くらいの人たちも乗ってきた。
そのなかに妊婦さんがいた。
その子はその人に気づいたのか笑顔で席を譲っていた。