「失礼しますー。」




迷いながらもたどり着いた、職員室。





あたしの小さな声は、どの先生にも届いてない。






仕方なく、そばにいた先生に話しかける。







「すいません・・。今日転入の江川ですが・・・。」






いかにも「先生」って感じのおばさんだ。







「ああ、江川さんね。えーと、江川さんは1年3組。林先生が担任ね。林先生!」








「はーい。」





声がした方を見ると、これまたいかにも「先生」って感じのおじさん。







「江川か。これからよろしくな。私は担任の林です。まずはHRがあるけど。大丈夫か?」







「はい。」