きびすを返し、歩き出した。



バキッッ






・・・・やっちゃった。




足下にあった木の枝を踏んでしまった。



全身の血の気が引いていくのが分かった。






あぁ・・何事もなかったように立ち去ろうと思ったのに・・・・。






振り返ると、案の定、その人はあたしを見ていた。






あたしは適当にはぐらかしてこの場から逃げようと思った。








でも、できなかった・・・・・・。






驚いた。





驚いてからだが動かなかった。