オレ的には問題無かったが…ムラカミがなんて言うか…うーん、多分無理だろうな。ムラカミの性格は十分に理解している。この遊びに女子を入れようなんて言った日にゃあ、何を言われるか判ったもんじゃない。オレは和美に諦めてもらう方向で話する事にした。
オレ「入るてゆーても、メッチャ危ないんやぞ?デカイ蜘蛛はおるし、鼠はおるし、メッチャ臭いトコも通るんやぞ」
オレは必死になって捲したて、とにかく和美の興味を削ぐように大げさに話していたが、話を聞く和美の目は、どんどん輝いていくばかりであった。
和美「おもしろそ〜っ!!」
・・・やっぱり・・・か。
オレ「こ、こらこらっ。大声出すなっ」
オレは慌ててムラカミ達に目をやったが、幸いムラカミと真紀の口喧嘩に皆気を取られてて、オレと和美の会話など誰も聞いてはいなかった。