ナオキ「すげー流れとる音しとるな。」
オレ「おお、土管もすげーでかいぞ」
と、前に体重を掛けた右手の手の平に、ニュルルッと、嫌な感触があった。
オレはすかさず懐中電灯で手の平を照らした。
オレの手の平の上で数匹のナメクジがのたうちまわって、ウニウニ動いていた。手を付いたところを懐中電灯で照らすと…まぁ、いるわいるわ、見たことも無い数のナメクジの集団が土管の壁一面をびっしりと占拠していた。
オレ「うえっ、ナメクジの団体さんや…」
奥の方まで灯りを照らすと、ウニウニの集団は70センチ位続いている。
しかし、これくらいの事で怯むオレでもないし、他のヤツらもそうだろう。
オレは壁一面のナメクジを手で掻き集め、ちょろちょろ流れる水に流していった。
ナメクジの集団をあらかた流し終え、オレはまた前に進んで行こうとした時だ。
ナオキ「ぅきゃあ〜!!!な、な、ナメクジやぁっ!!」