引っ越した先は、市街に近い住宅街。

その、住宅街の中にある母子家庭支援施設に住まわせてもらえることになった。

何人かの職員さんが笑顔で迎えてくれた。

「侑望ちゃんと同い年の子もいるわよー」

その言葉に、胸が踊った。

だって、友達が欲しかったから。

華と明にも、少数ながら同い年の子がいることに喜んでいた。