「未菜ー!」
「どーしたの実亜?」
「どーしたの?じゃないでしょ!あんたまた振ったでしょ!」
「うん。付き合って下さいって言われたから、私は好きじゃないから付き合えないって言っただけだよ。」
「よりによって、学校で一番人気の湊川くんを振るなんて。そんなんじゃいつまでも彼氏できないんだからね。」
「別に彼氏とかいらないもん。」
「十五人。」
「何が?」
「あんたが今まで振ってきた人の人数だよ!本当にあんな甘々な恋愛小説書いといて彼氏いない歴=年齢なんて信じられない!」
「そっかー。実亜私今日用事あるから先に帰るね。」
「もーう!また、誤魔化して。まぁーりょーかい。」
 私には二つの名前があった。朝比奈未菜という名前とnamiという名前を持っていた。namiは私が自分で考えたペンネームで、その名前で私はお仕事をしていた。私の書く小説はライトノベルという小説を書いていた。私が小説家だと知っているのは、親と実亜だけだった。あと一週間で私と実亜は中学を卒業する。実亜は福祉の高校にいって私は調理師の高校に通うことになっていた。正直、実亜とは同じ高校に行きたかったが私が学力が足りず同じ高校には行けなかった。春になったら私は小説家を辞める事になっていた。なぜ辞めないといけないかというと、学校が学校というのもあるが、高校に入学するまでと両親との約束があったからだ。嫌だけど、約束があるのでやめることにした。