「福山藍音です。」




.........え、今なんて、

福山藍音？ そんなわけ......

混乱してるなか福山藍音と名乗った男の人に目を向けると、

何か面白いおもちゃでも見つけたかのように笑っていた。

「あーくん?!?!?!」

私が叫ぶものだからあたりはみんな静まりかえり、そしてざわつき始める。

「おま、声おっきいよ!!あとで話すから今は静かにしてろ」

え、うそ、信じられない...。

色んな感情が込み上げてきて、私はいつの間にか泣いていた。