初めて玄関で見たのは
クラス表だった。

「あ!あたしユウと同じじゃん!」

あたしは、あまりの
喜びに声をあげた。
すぐ何秒後かに、母
も言った。


「エリナちゃんとも同じよ!」


小学校の時の親友と、
クラスが一緒だと言う
ことに心を弾ませて
いた。



廊下を歩くと、先生
達が案内をしてくれ
た。

階段の横の壁には、
ポスターが貼って
あった。

そのポスターには
学年と名前が書い
てある。



母とは玄関で別れ、
母は体育館、
あたしは教室へと
向かう途中。