『ｵｲ、ｵﾏｴﾊ、ｱｲｻﾚﾃﾅｶｯﾀｶ?』




ケモノの言葉に女は首をふる




『愛されてました』




女は嬉しそうに笑う



『ﾜｶｯﾀﾀﾞﾛ、ﾐｴﾙﾓﾉｶﾞｽﾍﾞﾃﾃﾞﾜﾅｲ…ﾐｴﾅｲﾓﾉﾓﾀﾞｲｼﾞﾆｸﾐﾄｯﾃﾔﾗﾅｹﾚﾊﾞ…ｵﾏｴﾉﾖｳﾆｱｲﾃﾆｱｲｻﾚﾃｲﾙﾅﾗ…ﾅｵｻﾗ…』




『そうですね、私が馬鹿でした、もっときちんと彼を見ていれば彼の愛を疑うことなんてなかったのに』



わかったのならそれでいい




『ｱｼﾀﾉﾀﾒﾆﾓ…ｷｮｳﾊｷﾁﾝﾄﾈﾙﾝﾀﾞﾅ…』




ケモノは女の頬を撫で、静かに闇に消えていった