男の裏切り



どこにでもある様な悩みにケモノはかける言葉がなかった




『…私…愛されてないのかな……なんて、何言ってんだろ』




女の自虐的なその言葉にケモノはピクリと体を動かす




『…ホントウニ…アイサレテイルカイナイカシリタイノナラ……ワタシガ……アイテノオトコノオモッテイルコトヲ…ミセテヤロウ…』




女はその言葉に目を見開き『そんなこと出来るんですか?』とケモノに確認する