『誰?………』 女の揺れる視界では夜の黒さに紛れていたケモノを捉えることが出来なかった 声をかけたのだからしょうがないとケモノは女の目の前に出る 『…え……なに…』 いきなり出てきた明確な形のない物体に女は混乱してはいるが逃げる様子がないことにケモノはそっと息をつく そして、もう一度問う