「大丈夫?」



綺麗なツインテールに、甘い声。


パッチリした瞳と潤んだ唇。


まさに、美少女…………。



「…………あの、大丈夫?」



見惚れていたからだろう。


彼女は不安そうにもう一度問いた。



「だ、大丈夫」



声を出すのがやっと。



「って、なにしてるの?」


「なにって、拾ってるんだよ?」



夏姫と呼ばれたその子はさも当然のように言った。



「え、なんで?」