「…………あんたなんて!!!!」



怒声がしたと思ったら、周りにいた子の一人が真っ赤な顔して木の棒を振り下ろしてきた。


…………野蛮だなぁ、なんて、他人ごとのように思いながら軽く避けようと、誰かが木の棒を止めた。


その人は翼でもなく、もちろん紫乃でもない人。


整った、いわばイケメンさん。



「女の子がこんなもの振り回すなんて、危ないよ」