「ちょっと、聞いてますの!?」


「…………言いたいことはそれだけ?」



私は本日三度目のため息をついて本城レイラの手を払った。



「あんたのほうがお似合い、とか、目障りだ、とか。それを決めるのは翼よ?あんたたちじゃない」


「なっ!?」


「人を蹴落とす前に、翼に好かれる努力でもしたら?」



私は一言吐き捨てて、その場を立ち去ろうと…………した。