教室が一気にざわめく。 不安や恐怖で心がいっぱいになる。 このまま、引き返してしまおうか。 …………でも。 その中で、一人の声が耳に届いた。 「頑張れ、夏姫ちゃん」 …………うん、伊藤君。 私は息を思いっきり吸い込み、そして叫んだ。 この気持ちを、ありったけ。