「翼、なんでこんなときにいないのよ……………」


「バーカ、お前が置いてったんだろうが」



ボソッと呟くと、声が返ってきた。


声がしたところを見ると、やっぱり翼。


困ってるときだといつでも助けてくれる人。



「翼………!」


「ったく、一人で行くからこーゆうことになんだよ」



翼の小馬鹿にした感じの言葉にはちょっとムッとしたけど、息が切れているところを見ると、心配してくれたんだなって、心がホワンとした。