…………心配かけちゃいけないって、わかってるのに。



家に帰ってもお父さんと蜜姫はいない。


それでも逃げ回っているのは、翼に、会いたくないから…………。


……………今翼を見たら、蜜姫との約束、破ることになっちゃうから。


翼の笑顔を思い出し、涙がこぼれそうになる。



「…………いけない!しっかりしなくちゃ!」



1人大きく言って、ほっぺを叩いた。


…………その時だった。