こんな重要な大会の前での骨折。


まぎれもなく、私のせい………………。


私を見るお父さんの目が、一気に怒りに変わった。


パンッ


病室に鳴り響く音。


ほっぺたを、お父さんに叩かれた。


ぶたれたことなんて、今までに一度もなかったから私は唖然とした。


同様に翼も。



「なんで蜜姫なんだ!夏姫が怪我をすればよかったのに!夏姫が、いたから…………!」



お父さんは悔しそうに顔を歪ませ、その場にうずくまった。


そして、つぶやいた。