蜜姫を見つめるお父さんの瞳が、あまりにも優しかったから…………。


コンコン


タイミングよく、ノックとともにドアが開き、翼が入ってきた。



「おじさーん?あ、夏姫ちゃん起きてる!」



翼の嬉しそうな声。


それが聞こえたかのように、うっすらと蜜姫の目が開いた。



「蜜姫!」



蜜姫は少しの間ぼーっとしていたが、急に足を抱えてうずくまった。



「痛い!足が痛いよパパ!」


泣きながらお父さんに抱きついた。


蜜姫の足は、尋常でないくらい腫れていた。