「あ、メールだ」


「はぁ!?」



俺と夏姫の唇の差は、あと5センチほどだった。


………のに。



「ちょ、このムードでメール見るのか!?」


「だって急用かもしんないでしょ?てゆーか、なにしようとしてたの?ムード?」


「…………」



普通この流れで気づくだろ!


夏姫が天然すぎる………。


…………ハァ、俺はいつになったら夏姫と両想いになれるのだろうか。


もしかしたら10年後とか…………。