「ん、似合ってる」



夏姫はそっとネックレスに触れ、



「ありがとう。メリークリスマス」



微笑んだ。


瞬間、俺の頭からは全てが消え去り、手を冷え切った夏姫の頬に当てた。



「え、翼!?」



慌てる夏姫に構わず俺は顔を近づける。


夏姫もゆっくりと目を閉じた。


…………夏姫。














ポコン