「んー!疲れたー!」



体を伸ばして伸びをする。



「つーばさ!お疲れっ」



ニッコリ笑った。


うん、そう。


ただ、それだけなのに…………………。


____________チュッ



小さなリップ音が誰もいない化学室に響いて、私の唇が暖かくなった。



「へ………………?」


「俺、夏姫が好きだ」


「は、はぁ!?」


「振り向かせるから、覚悟しろよ」