そして気づいた。 紫乃にはめられたな、と。 ° ● * ° ● * 「重いー!」 放課後、私はクラスの半分の人のノートを持って階段を上がっていた。 もう半分は階段の上で私を見下ろしてる翼が持ってる。 「しょうがねぇだろ。ほら、もーちょいだよ」 やっとの思いで化学室へ。 日が当たっていいところだけど、ちょっぴりほこりくさいのが玉にきず。