私は彼と歩いていた。



冷たい風が肌を刺すように吹き
私の髪をなびかせた。



『龍矢!』



私は震える唇で、
勇気を出して、
隣にいる彼に聞いてみた。



『私のイメージカラーって、何色?』



彼と目が合う。
吸い込まれそうな瞳。




彼はふっ、と笑った



『赤色...かな』








あの頃の私は
幸せ、だったのに...