盟約式が終わった後、旭たちは学園長の部屋に呼ばれた。



「今日何か問題ありました?」

「問題ありまくりだ。全部説明して貰うからな、蒼馬も」

「だってさ蒼馬」



旭が呑気に笑う。蒼馬は最早何も言うまいと言わんばかりに、沈黙を決め込む。



『旭〜飯食おうぜ。腹減ったー』

『蒼馬大丈夫か?』



深紅と灰(カイ)の真逆の言葉に笑う少女。



『もう帰りたいですの〜』



少女の妖精だけが膨れっ面のまま。結局、この日は日暮れまで学園長に拘束された。