「でー、さっきの話なんだけどね」
「またかよ」
「だって」
「そんなに気になる?」
「そりゃあ」
ねぇ?
気になるくさ。
「…いでっ、」
空は私のおでこにデコピンした。
「さーて、風呂入るか」
食べ終わった空は食器を持って立ち上がる。
「…ねえ、」
「なに?またあの話?」
「…私に興味あるなら…」
「ん?」
「えっ、と…その…」
「なんすか」
「だっ、だから…」
「…顔真っ赤だけど」
「えっ、嘘!」
「本当」
「…っ、」
やっぱり恥ずかしい!
「で。なに?」
「えっと、ね」
「あー?」
台所に行っていた空が私のところに来る。
「…っ、」
「あぁ。」
「え?」
すると空が私にキスしてきた。
「そ、空…」
「キスでもしてほしかった?」
「…う、」
「嫌ならいいけど」
「嫌じゃない!」
「ふーん」
「その、ね」
「…」
「私達、付き合って半年以上だし…そろそろあの…」
「…」
「…その」
「あぁ。一緒に風呂入りたいって?」
「なっ!ち、違う!」
それはそれでまた恥ずかしい。
「うそうそ。冗談だよ」
「うん…」
「俺先入るからな」
「あ、うん…」
空は私の頭を乱暴に撫でて、リビングを出て行った。