私があなたと出会ったのは中学生。名前も知らなかったし顔だって知らなかった。
 つまらない日常だった_______




 あなたに出会うまでは______










 小学校の卒業式の時にずっと思ってたことがある。
今思えば納得できる理由が見つかる。
それは、卒業する友達が泣いていことだった。
それだけ?と思うのが普通だとは思う。
‘悲しいから‘
なぜ?なぜ悲しむの?どうせ、ほとんど同じ中学校じゃない?
違う中学校に行く人が悲しむ、その友達が悲しむ、伝染していくみたいに
みんな泣き出す。けれど私はそんな伝染病にはかからなかった。
‘なぜ悲しいの?‘その一点張り。
でもその感情に心の奥にしまっていた感情が出てきた。
‘楽しい日々が終わってしまう‘
あぁ、終わってしまうんだ。
だから泣いてるんだ。






 「バカみたい・・・・」




ボソッと呟いた時、頬に何かが落ちた。



水?






違う、、、、




 「・・・・っ!」




涙だ




  なぜ泣いているのか自分でも理解はできない。
 楽しい日々が終わるとか、そんなのずっとどうでもいいと思ってた。
どうでもいいって思ってた・・・・・はずなのに

なんで、なんで


 「ひっく・・・グスッ」



涙が止まらないの?






このクラスで出会ったのは最高の仲間たち





ううん、最高の友達だった





笑ったり泣いたり




たくさんのことを経験した。






最後の集合写真は




みんな




笑ってた・・・・・





    「ハイッチーズッ!」






あらたな旅立ちに向けて
 「制服、へんじゃないかな・・・・」


新しい通学路で思ったこと一番最初がそれ

鏡の前でずっといるとお母さんに怒られた・・・



「いつまで鏡見てんの!早く行きなさい、優心」



いいじゃん別に、制服確認するくらいさっ



まぁ、10分程いたのは謝るけど、、、、


  「こーこーろっ!!制服似合ってるね!」



  「え、、ありがとう、優も似合ってるよ」


  「ありがとーっ」




彼女は宮口優



家が近くてよく一緒に遊んでた



   「そういえば優心って何組?」


   「3組」

   「私一組なんだよねー」



   「やっぱ同じクラスじゃないね(笑)」



そう、私と優は一度も同じクラスになったことがない
けれど仲いいでしょ?
家が近いもんねっ




この時私は気付かなかった


同じ平凡な日常が一変するなんて
瞬きくらい一瞬だった

私があなたに一目ぼれしたのは____
教室では出席番号順に座っていく。
東なので一番前だ。
ついさっき、入学式が終わった。もちろん知らない人だっているし
同じ小学校でも話したことがない人もいる。
ドキドキとかワクワクとかそこまで好奇心旺盛ではない。
どちらかというと、早く終われしか思ってなかった。




隣は6年生の頃同じクラスの男子だった。
そこまで話さないこともなかった。
後ろはあまり話したことのない女子。
どうせいくつかのグループに別れる。
私はそのうちの一人になればいいだけ、どうってことない。









入学式の日にだって授業はある。
3時間だけだ。1時間目は委員会決め。
何に入ろう、そう思ったときは
知ってる人がいいと思っていた。
本が好きだし、知ってる男子が一緒だし
図書委員会でいいかなと思い、図書委員会にした。




委員会決めが終われば、次は班決め。
仲のいい人となればいい。それぞれの授業で思うことは
全て自分の都合のいいようになること。
どうせみんな一緒。
班は総務班、文化班、保体班、整備班、生活班、学習班だ。




私は学習班になった。これは運命の出会いというのだろうか。


貴方と同じ班になったのは、運命?



今までのつまらない舞台はおしまい。

幕は下がった







次に演じる舞台は台本なんてない、全てアドリブ



そして本番練習もなし


‘あなたを振り向かせる‘    これを合言葉に舞台を演じる



輝く光を手に入れるために

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