「…き!…き!」
誰だろう…僕はさっきまで父さんと姉さんと…
「響!響!」
「…姉さん?」
「あ、目覚ましたんだね!良かった~死んだかと思った!」
「ここはどこ?」
ベッドの上の自分の体を起こそうとする、と同時に鈍い痛みが広がる。
「あ、起きちゃ駄目だよ!さっき心臓あたりを撃たれたばっかなんだから!」
今さらっと恐ろしい事を聞いた気がする。
「一体何が…」
いいかけた所で扉が開く。
「具合はどう?」
長い藍色の髪をポニーテールにした高校生位の女の人がが入ってくる。七夕なんかで聞く織姫の様な人だ。羽衣を羽織っている。
「ちょっと胸当たりが痛みますが他は何も…」
「そっか、なら良かった。」