「あのー、詳しい話はここではあれなんで移動して話します」



移動?

変なところに連れてかれるわけじゃないよね?


美月の方にソッと視線を投げると美月も同じことを考えていたのか目で訴えてくる。



「どうする美月?」


「うーん、さっき族を助ける?的なこと言ってたよね?」


「そういえばそんな気も………」



族だったら危ない人達だったりするのかな?


でも今話した限り―――――。



「この人達は大丈夫そうじゃない?」



私の言葉に美月が笑いを含んだ声で確かに、と応えた。


なんかこの人達身なりは派手だけど悪い人達じゃない気がする。



「馬鹿だしね」


「確かに」


「それに危なくなったら未優がやっつけちゃえば良いのよ」


「確かに」



フフフッと笑いあう私たちを見て茶髪が呟いた









「ヤバい、俺らヤられる。」






失礼しちゃう。