「ねぇ、おじいちゃん」


「どうした?」




朝のメニューを終え鬼の面をとったおじいちゃんは優しい笑顔を浮かべている。




「喧嘩がそこまで強くない人たちがいるとして、その人たちが自分達より倍の人数と喧嘩しないといけないとしたらどうやって戦う?」


「それまでの期間は?」


「1週間から1ヶ月程」


「だったらまともな作戦じゃ無理だろうな」



孫思いのおじいさんから空手の師匠へと表情を変える。


知らず知らずのうちに崩れていた姿勢を、整えた。



「そうだな、一つの手は奇襲をかけることだな。もう一つの手は鍵となるのはお前だ」


「私?」