それから二週間は経過した頃だっただろうか。


どうしても道場の方が気になって朝早く、こっそり見に行った。



心の中でも気になるからじゃない、なんて言い訳しながら着いた道場。



そこにおじいちゃんがいた。



二週間ぶりに見るおじいちゃんは小さく見えて怖かったのをよく覚えている。




自分があんなに大きかったおじいちゃんを小さくしたのだと考えるとぞっとしてまた逃げた。



それでも道場を避け続け一ヶ月



私は暇を持て余すようになっていた。



空手がない毎日は何か物足りなくあんなに嫌だった空手がしたくてしたくて。



でもあんなことを言った手前戻りたいなどと言えず、毎日を退屈に過ごすようになった。